ストーリー
色落ち海苔に
新しいを吹き込む挑戦
たちの原点は
「もったいない」という想い
私たちは長年、佐賀市で
海苔加工機械の開発・メンテナンスを手がけてきました。
その中で出会ったのが、
業界で「色落ち海苔」と呼ばれる原料です。
従来の加工機械では美味しく仕上げることが難しく、
通常の海苔作りには使われていませんでした。
「せっかく育った海苔なのに、
このまま廃棄されてしまうのはもったいない」
「なんとか美味しく加工する方法を
見つけられないか」
そんな想いから、私たちの挑戦が始まりました。
たちが生み出した
新技術「スチームドライ製法」
従来の海苔の乾燥工程は、
細胞を壊さないように30〜40度で
2〜3時間かけて行われてきました。
しかしその分、ノリ本来の旨みを十分に感じにくいという
課題がありました。
そこで私たちは、
「100度以上の高温蒸気を一気にあてて乾燥させる」
という逆転の発想に挑みました。
細胞をあえて壊すことで旨みを引き出す。
そうして誕生したのが、
特許登録済みの 「スチームドライ製法」 です。
この製法で仕上げた海苔は、
半透明で表面に凹凸ができ、
パリッとした食感、なめらかな口溶け、
豊かな旨み
を楽しんでいただけます。
「色落ちだから価値がない」という常識を覆す、
まったく新しい海苔の誕生です。
たちの海苔が
商品になるまで
凹凸のあるユニークな形状を生かして
スナックとして試験販売したところ、
「サクサクで晩酌のおつまみにぴったり!」
「健康的だから子どもにも安心して食べさせられる」
といった声をいただきました。
さらに生産者の方々からも「自分でも食べたい」と購入いただくほど、
ご好評をいただきました。
「もっと多くの方にこの美味しさを知ってほしい」
そう考え、私たちは正式に商品化に踏み切りました。
一番悩んだのは商品名です。
会社のメンバーで案を出し合い、
3か月以上議論を重ねた末に決めたのが、
英語で「でこぼこ」を意味する
「Bumpy(バンピー)」 でした。
たちが描く未来
近年の異常気象により、
今後も海苔の収穫状況は厳しくなると予想されています。
私たちは、この「Bumpy」を通じて
「食べられるのに捨てられる」原料を減らし、
海苔の新しい価値を創り出したいと考えています。
「色落ち海苔に新しい命を吹き込み、
生産者を支えること。
そして消費者に、今までにない美味しさを届けること。」
それが、私たちイツワ工業の願いです。
 会社概要
     
会社名株式会社イツワ工業
所在地 佐賀県佐賀市東与賀町大字田中551-6
設立年月 1987年3月
代表者 代表取締役 吉田 直人
従業員32名
事業内容・海苔加工機器の
 開発/販売/メンテナンス
・海苔及び海苔を原料とした
 加工品の製造・販売